レントゲン撮影についでCT撮影(:computed tomography コンピュータ断層撮影)も最近では医療のさまざまな分野において使われるようになって、その名前も私たちの間に広く浸透してきました。
そして、その"CT"という名前の響きも"X線"のように"体に害を及ぼすもの"というイメージがあまり強くないのですが、実際にも"X線撮影"の1つでありながら歯科用CTでは局部のみの撮影が行なわれるために、被曝量もX線に比べるとかなり少ないようです。
いずれにしてもCT撮影ではコンピュータを駆使してデータ処理と、画像再構成が行なわれて断層写真を写すことができるのですが、歯科の治療ではミクロンレベルでの情報を必要とするために他の分野では最先端の技術だということで重宝がられていても、開発当初は今一歩満足のいくものではありませんでした。
それが、歯科用CTが開発されてからは医科用のCTでは再現できないような精度の高い画像を得ることができるようになって、歯科技術もめざましい発展を遂げることができました。
CTは撮影にかかる時間と、撮影された断層画像の厚さ(:スライス厚)によって精度の良し悪しが決まるのですが、歯科用CTでは撮影時間は約10秒に短縮され、さらに医科用CTのスライス厚が世界最小のものでも0.5㎜厚であるのに対して、歯科用CTは最小スライス厚0.1㎜を実現しています。
X線撮影の画像だけしかない場合は、医師の勘に頼って手術が行われざるをえないことも多いのですが、CT画像を利用してパソコン上で前もって試行錯誤を繰り返して計画を練ることによって、事前に危険を回避することができたり、より安全で確実なインプラント手術を行なうことができます。
インプラントの手術においてはCT画像を用いて、神経の位置や骨量、骨密度を知ってインプラント画像診断を行い、さらに手術のシミュレーションが行われることによって初めてCT画像が活用されたということができるために、ただCT撮影ができる設備が整っているというだけではあまり意味をなさないと言われ、いかにそのデータを治療に活用することができるかによって手術の結果にも差がつくようです。
インプラントやさしい基礎知識は、インプラントについて解説しています。
"噛みあわせの悪さ"、"歯軋り"、"喫煙"、"内科疾患"、"体質"、"骨質"、"天然歯との距離"、"医師の技量"、"埋め込みの深さ"......など、数え上げればきりがないほどインプラントにはさまざま・・・・